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中国切手を高く売るコツとは?

中国切手とはその名の通り中国で発行された切手のことを指し、他の外国切手とは一括りにされず、「中国切手」というジャンルで確立されています。
というのも、ここ数年中国ではバブルの影響から、富裕層の間で切手を投機目的に購入する人達が増えており、特に1960~1980年代に起こった文化革命時代に発行された切手は高値で取引されているのです。
しかし最近は中国経済の減速とともにブームの終焉が近づいており、またかつての日本のように、いつバブルが弾けて価格が下落するかもしれません。そのため、中国切手は高価買取の対象となっている『今』売却するのが最も高く売るコツなのです。
そして持ち込む際は金券ショップではなく、必ず切手買取専門店を選んでください。
なぜなら金券ショップは通常、額面や在庫数から買取価格を決定するため、中国切手のように希少価値がある物でも規定通りの価格にしかならず、損をしてしまう可能性があるからです。
その点切手買取専門店では中国切手の希少価値を見極め、切手の表面や裏糊の状態から適正価格を算出します。
そのため、状態の良い物やシート綴りの場合は1枚で何十万円もの価格が付くこともありますので、是非切手買取専門店で査定してもらいましょう。


中国切手の買取相場とは?

日本の切手で高価買取されるのは主に明治~昭和初期にかけての古い物ですが、中国切手の場合は1960~1980年代という比較的新しい物にプレミアが付いています。
これは何故かと言うと、前述の通りこの時代は中国で文化革命が起こっており、切手収集の文化や国外への輸出を禁止されていました。
見つかった物は兵士達によって破棄されていたため、現在の中国本土には文化革命時代の切手がほとんど残っておらず、海外からの旅行者がお土産に持ち帰った物や、中国政府が外貨獲得のために輸出した一部しか残っていない現状なのです。
そのため、この1960~1980年代の切手は大変貴重な物となっており、安い物でもバラ切手1枚で1~2万円、最も有名な赤猿切手の場合だとバラ切手1枚だけで10万円以上の価値があります。
しかしその反面、この時代以降の物にはプレミアが付いていないので、売却する際は文化革命時代の切手かどうか確認してから売るようにしましょう。
もしわからない場合は切手買取専門店の無料Web査定を利用して、おおよその金額を判断してから売却を検討すると良いです。

中国切手の豆知識

中国文化革命時代の1960~1980年代にかけて発行された切手は、現在中国本土にはほとんど残っていませんが、日本は丁度その頃切手収集ブームが起きていたため、今でも多く現存していると言われています。
自宅にその時集めていた中国切手が眠っていませんでしょうか?
こちらでは、そんな貴重な中国切手を一部ご紹介していきます。

赤猿(子ザル)
中国のプレミア切手として最も有名なのが、この赤猿と呼ばれる切手です。
1980年に中国で初めて発行された年賀切手で、正式名称は「子ザル」と言います。(赤猿というのは日本での呼び名です。)
非常に人気があったため発行してすぐに完売してしまったことや、中国人の切手収集が禁止されていたことから現存している枚数が少なく、かなりのプレミア価格が付いています。
前述でも紹介しましたが、バラ切手1枚だけでも12~15万円前後の価値があり、シートで残っている場合はさらに価格が上昇しますので、切り離さず傷まないよう大切に保管しておきましょう。
そして処分を考えている場合は、価値が下がらないうちに売却することをおすすめします。

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毛主席の最新指示
中国で英雄として讃えられている毛沢東主席の肖像と、5種類の指示文書が描かれているのが特徴です。
他にも「毛主席シリーズ」の切手はありますが、その中でもこの「毛主席の最新指示」は非常に価値が高く、5種類全て揃っている状態だと50万円前後の価格が見込めます。

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少年たちよ子供の時から科学を愛そう
「少年たちよ子供の時から科学を愛そう」の切手は、1979年に10万部しか発行されていないため希少価値が高く、特に2元小型シートの場合は1枚で12~13万円程の価格が見込めます。
ちなみに同タイトルで6種シリーズが出ており、そちらの方にはあまり価値が付いていないので、高価買取対象の物か判断できない場合は、一度切手買取専門店で査定してもらうと良いでしょう。

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オオパンダ
中国切手らしく、可愛いパンダの絵がデザインされた切手です。笹を食べている姿がとても愛らしいです。
こちらは第一次(3種)と第二次(6種)が発行されており、中国での人気もさることながら日本でも丁度パンダブームが起きていたため、お土産に購入していった人も多かったのではないでしょうか。
オオパンダの切手はバラ切手1枚で4,000~5,000円程の価値があるため、シートや全種類揃っている状態ならかなりの高価買取が期待できます。

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牡丹シリーズ
牡丹シリーズは、古代より中国で愛されている牡丹の花が描かれた美しい切手です。1964年に発行されており、全部で15種類あります。
こちらは15種類全て揃っている状態だと30,000円程の価値があり、また発行枚数の少なかった小型シートの場合だとさらに価値が上がって15万円以上の高価買取が期待できます。
天安門図第3版
中国の名所、天安門の図柄が描かれた切手です。1950年に全7種類が発行されており、全て揃っている状態なら10,000~20,000円程の価値が見込めます。
天安門図第5版
こちらは第3版の翌年1951年に同じデザインで発行されましたが、額面は10万円・20万円と非常に高額な切手となっています。
尚、天安門図第5版は流通禁止となった切手で、中国政府から回収対象とされたため現在ではプレミアが付いています。
それぞれ額面の倍ぐらいの価値があり、また使用済みの状態でも相当価値が高いのが特徴です。

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軍人切手
陸軍、海軍、空軍の3種類に分けられた軍人切手で、発行枚数が非常に少ないのが特徴です。
陸軍は10,000円前後、空軍は一番価値が高く14~15万円前後の価値があります。
尚、海軍だけは相場がわかっていませんので、買い取りの際は適正価格を見極めてくれる切手専門店へ持ち込むようにしましょう。
関漢卿組合せ
関漢卿組合せは、元曲作家の関漢卿が戯曲を創作してから700年を記念して発行された切手です。
3種類の額面の他に小型シートも発行されており、小型シートだと10,000~20,000円程の価値が見込めます。
梅蘭芳舞台芸術
梅蘭芳舞台芸術は、中国京劇の女形俳優として人気のあった梅蘭芳の舞台のワンシーンが描かれた切手で、1962年に全8種類の切手と小型シートが発行されています。
どちらも高額なプレミア価格が付いており、バラ切手全8種類だと約7~10万円、希少な小型シートだと一気に値が上がって150万円以上で買い取られることもあります。

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キューバ革命4周年
1963年にキューバ革命4周年を記念して発行された切手で、全6種類の絵柄から構成されています。
美品で全6種類揃っていれば、15,000円前後の価値が見込めます。
黄山風景シリーズ
1963年に発行された、玉屏峰・迎客松・清涼台などの風景が描かれた全16種類の切手です。
当時16種類も集めるのは大変だったと思いますが、その分全て揃った状態だと30,000~40,000円の価値が見込めますので、売却の際はまとめ売りがおすすめです。
中華人民共和国成立15周年
中華人民共和国成立から15年経ったことを記念して、1964年に発行された小型シート切手です。
現在プレミアが付いており、美品の状態であれば10万円程の価値がありますので、傷まないよう綺麗に保管しておきましょう。
毛主席の立派な兵士・劉英俊
こちらは「毛主席シリーズ」のひとつで、「毛主席の立派な兵士・劉英俊」は、毛沢東に最も忠実に仕えていたとされる中国解放軍の兵士・劉英俊が描かれています。
図柄は6種類発行されており、バラ切手1枚でも価値がありますが、全て揃っている状態だと25,000円以上もの価値が見込めます。
毛主席の長寿を祝う語録
「毛主席シリーズ」のひとつで、中国国旗のような赤い背景に金色の文字が特徴の切手です。
全11種類が発行されており、1枚目には毛主席の肖像、2枚目以降は毛沢東語録が書かれています。
こちらも全て揃っている状態だと非常に高額になり、20~25万円での買取が期待できます。
毛主席の長寿をたたえる
「毛主席シリーズ」のひとつで、その名の通り毛主席が長生きしていることを記念して発行された切手です。長寿のお祝いに記念切手を発行されるなんて、それだけ国民に愛されていた証でもありますね。
こちらは1967年5月に第一次の5種類、1967年9月に第二次の3種類が発行されており、8種類が全て揃っている状態だと15万円以上の価値があります。
延安 文芸講話発表25周年
1967年に発行された切手で、通称「文芸講話」とも呼ばれています。
額面は全て8分で3種類の図柄が発行されており、3種類揃っていれば50,000円程の価値が見込めます。
毛主席像(中国共産党46年)
こちらは中国共産党設立から46周年を記念して発行された切手で、創立者の一人である毛主席の肖像が描かれているのが特徴です。
5種類で完品となっており、図柄は全て同じですが色調は赤・黄・茶と微妙に異なっています。
5種類揃っていれば50,000~60,000円程の価値が見込めますので、売却を検討している際は完品のまま保管しておきましょう。
革命的な現代京劇
革命的な現代京劇は、1968年から第一次の6種類、第二次の3種類が発行された切手です。
図柄は全て異なっており、全9種類で完品となります。こちらも例に漏れず全て揃っていれば高額となり、70,000~80,000円の価値が見込めます。
毛主席は赤い太陽
「毛主席シリーズ」のひとつで、文化革命時代の1967年に発行された切手です。国民に囲まれる毛主席が描かれた政治絵画的な図柄となっています。
こちらは全2種類が発行されており、2種完品だと20,000円程の価値になっています。
毛主席詩詞
「毛主席シリーズ」のひとつで、1967年に全14種類の切手が発行されました。
1枚目には詩人でもあった毛主席が詩詞を書いている姿を、そして2枚目以降は毛主席が書いたとされる詩が図柄として描かれています。
こちらは1種類でも価値がありますが、14種類全て揃っていれば20万~30万円以上もの価格が期待できます。
徐悲鴻莽馬シリーズ
徐悲鴻莽馬シリーズは、中国の洋画家である徐悲鴻が描いた馬の絵が図柄となった切手です。
10種類のバラ切手と小型シートが発行されており、バラ切手の場合は10種類揃った状態で4,000円程度ですが、小型シートの方は希少価値が高く、4万円以上の価値が付いています。
全国の山河は赤一色
中国切手において最も買取価格が高い切手です。
毛沢東語録を掲げる労働者と、赤一色で描かれた中国地図がデザインされているのですが、プリントミスで台湾に色が塗られていなかったため、発行から僅か半日で発売が中止されました。
そのため世間に出回っている数が極めて少なく、使用済みでも1枚200万円、未使用品であれば4000万円以上の価格が付くと言われています。

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このように中国切手は、その時代背景から現代では非常に価値のある切手となっており、だった1枚で何十万円もするものが沢山あるのです。

かつての切手収集ブームで集めていた、または中国土産として切手をもらったという経験はありませんでしょうか?

もしかしたら、自宅に物凄いお宝が眠っているかもしれませんよ。

そしてもし発見した場合は、中国経済が低迷して価値が下がらないうちに売却すると良いでしょう。

また、中国切手は贋作も多く出回っているため、きちんと鑑定のできる切手買取専門店で売るようにしましょう。