国体切手とは?
国体切手は、毎年開催される国民体育大会(通称:国体)を記念して毎年発行される切手です。
2017年は、「第72回国民体育大会(愛媛県)」が発行されています。
82円切手が10枚1シートになっており、剣道、重量上げなど実施される種目や、しまなみ海道、道後温泉など愛媛県ならではのイラストが描かれています。
この国体切手が発行されるようになったのは、1946年の第1回大会からではなく、翌年に開催された第2回大会からです。
それ以降毎年発行されている国体切手ですが、その中で最も高額で取引される人気の切手と言えば、第5回大会の切手です。
第5回国民体育大会の開催地は愛知県で、初めてトーチが点火されたこともあり、大きな盛り上がりを見せました。
また、第5回の国体切手から、1シートの切手の枚数が80枚から20枚に変更されたのも、プレミアム切手になった一因かもしれません。
枚数が減ったことで、多くの方々が気軽に購入できるようになり、郵便用としても多く使われたため、未使用で現存しているものが少ないからなのです。
さらにもともとの発行数自体もそこまで多くなかったため、4種田形であれば18000円程度、横4連の場合でも1万円以上の高額査定となります。
ふるさと切手とは?
国体切手は、現在ふるさと切手として発行されています。
ふるさと切手として発行されるようになったのは、1989年から1991年の第44~46回分、2002年の第57回大会以降の分からです。
では、”ふるさと切手”とはいったいどういうものか、歴史を見ていきましょう。
ふるさと切手は1989年に誕生しました。
当時の竹下内閣による「ふるさと創生」政策から誕生した切手で、地方の活性化を図るために、地域に密着した郵便局の新サービスとしてつくられました。
郵便組織は、13の地方郵政組織に分かれているのですが、各支店がその地域ならではの観光スポットや行事などをその切手の図柄として採用し、その地域の郵便局のみで販売するというのがこの切手の特徴です。
また、図柄として採用される原画については、その地域に縁のある画家やイラストレーター、その地域の美術教師が手掛けている場合がほとんどです。
現在、この切手の人気が高まり、全国の地方郵便局などでも、在庫があれば購入することができるようになっています。
プレミアム切手5選
- 第2回 国体切手
- 国体切手としてはじめて発行されたのがこの切手です。1947年に石川県で開催された第2回国民体育大会を記念して発行されました。ハードル、飛び込み、円盤投げ、バレーボールの4つの競技が図柄として採用されています。この4種が揃った田形シートであれば、さらに高額査定が期待できます。
- 第3回 国体切手
- 1948年に福岡県で開催された第3回国民体育大会を記念して発行されました。短距離走、走り高跳び、野球、自転車の4つの競技が図柄として採用されています。また、セットではなく、単片の切手として、水泳の競技が図柄に採用されている切手も存在します。
額面は全て5円で、田形シートの場合だと、買取価格は額面の100倍以上になることもあります。
- 第4回 国体切手
- 1949年に東京都で開催された第4回国民体育大会を記念して発行されました。この年は、夏季大会、秋季大会、冬季大会と全7種類の切手が存在します。そのうち、秋季大会のものだけ、やり投げ・ヨット・リレー・テニスと4つの競技が描かれた田形シートになっており、その他は全て単片で発行されています。秋季大会の田形シートであれば、プレミアム切手になりますので、高価買取が期待できます。
- 第5回 国体切手
- 1950年に愛知県で開催された第5回国民体育大会を記念して発行されました。国体切手の中で最も高額査定がつくのがこの大会のものです。この年から1シート80面から20面に変更されており、4枚田形であれば、18000円程度の買取相場となります。未使用・美品であればさらに高額査定を狙えるかもしれません。
- 第6回 国体切手
- 1951年に広島県で開催された第6回国民体育大会を記念して発行されました。国体切手はこの年から、2種類で発行されるようになりました。図柄に採用されている競技は砲丸投げとホッケーです。第5回大会のものと比較すると、査定額はかなり低くなりますが、シートであればバラよりも高額査定を狙うことができます。