
古切手の中には驚くほど高値で取り引きされているものがあります。もし年代ものの切手を見つけたときは、専門の業者に査定を依頼しましょう。高い値が付かない古切手は、慈善団体に寄付したり、郵便局の回収ボックスを活用したりするのがおすすめです。この記事では、古切手を売却する際に注目したいポイントや高額買取が期待される種類、なるべく高く売るコツをご紹介します。 ○古切手とは? ・1970年代に切手収集がブームに 古切手とは、その名の通りに古い切手のことです。コレクションアイテムとして収集している人が多く、過去に日本で発行された記念切手が人気を集めています。1970年代は珍しい切手をコレクションするのがブームで、友達と珍しい切手を交換した記憶がある人もいるのではないでしょうか。一般的に古切手は昔のものであればあるほど価値が上がるとされています。しかし、切手収集がブームになった1970年代以降は郵便局も記念切手の発行数を増やしているため、専門業者の査定を受ける際は1970年代以前の切手に的を絞ると良いでしょう。 ・古切手の多くは通常の切手と同じ扱い 古切手の価値は、プレミア度合いやコレクターの需要を反映して決められます。発行数が多かったものは現存している数も多いので、価値が下がってしまうのは仕方がないことです。古切手でも通常の切手と同程度の値段が付けられることも珍しくありません。しかし、価値が下がっていても額面程度の値段は付くので、有効に活用していきましょう。古切手は、優美曲に持ち込めば郵便料金の支払いに使ったり、郵便書簡などのアイテムと交換したりすることができます。切手として郵便物に貼るのがためらわれる場合は、プレミアが付いているかどうかを調べたうえで活用法を検討しましょう。 ・高値で取引されるのはプレミアム切手 プレミアム切手と呼ばれる切手は、熱心な収集家垂涎の切手です。ある程度の金額を支払っても欲しいというコレクターも多く存在します。プレミアム切手は発行部数も少ないことから、日本国内だけでなく海外にも熱心なコレクターが居り、常に高値で取り引きされる切手です。プレミアム切手の場合、使用済みでもある程度高値で取り引きされることが多いので、消印が押されているからと捨ててしまわずに、まずは専門業者に査定を依頼しましょう。 ○使用済み古切手でも価値がある プレミアム切手ではない使用済み古切手でも、いくつかの活用法があります。 ・慈善団体に寄付して使ってもらう 慈善団体の中には古切手を集めてお金に換え、活動資金にしているところもあります。慈善団体の活動内容は途上国の教育や医療の支援、社会的なインフラ整備など団体によって様々なので、まずは自分が興味のある分野で活動している慈善団体に寄付すると良いでしょう。郵送での寄付を受け付けている団体もありますが、送料は自己負担となることが一般的です。 ・郵便局の回収箱に入れる 一部の郵便局では、使用済み切手の回収ボックスを設置しています。ある程度まとまった量の使用済み切手を回収ボックスに入れる際は、消印ごと周りを大きめに切り取って保存しておくのがポイントです。切手の場合、切手そのものだけでなく押された消印にも価値があるため、少しでも切手の価値を高めるためにも切り取り方は工夫してください。封筒やはがきをそのまま捨てるよりも手がかかりますが、より良い状態でコレクターに買い取ってもらうためには大切な作業です。持ちで対応しましょう。 ○高額の価格が付きやすい古切手 ・記念切手、特殊切手がねらい目 記念切手は、国家的なイベントやお祝い事に合わせて発行される切手で、発行数が限られていることから高値が付きやすい切手です。日本で初めてシート切手として発売された「逓信記念日制定記念切手」は、1シート10万円以上の値が付くこともあります。「関東局始政30年記念切手」の10銭切手も希少価値が高く、相場では3万円を超える値段で取り引きされているものです。シートのまま残っているものほど高額価格が付きやすいので、もし手元にこれらの切手があるときは専門業者に査定を依頼してみましょう。 ・高額になりやすいプレミアム切手 「見返り美人」や「月に雁」など図案自体が評価されている切手がプレミアム切手の代表格です。浮世絵を題材にしている「見返り美人」は、1枚でも3,000円程度の値段が付きます。シートのまま残っていれば1万円を超えることも期待され、コレクターの需要が高い一枚です。「月に雁」は満月に向かって羽を広げる雁を題材としており、1枚5,000円程度で取り引きされています美しさを売りにしている切手だからこそ保存状態によって評価額に差が出やすいので、手元にある場合はクリアファイルに入れるなど保存方法を工夫しましょう。 ・価格が高くなりやすい中国切手 文化大革命時代の中国では、切手の輸出が制限されていました。そのため中国切手は流通量が少なく、評価額が高額になりやすいとされています。中でも「赤猿」や「毛主席の最新指示」、「オオパンダ」はプレミアム中国切手の代表格です。「蓮の花」や「雲南のツバキ」といった植物を題材にした美しい切手も、高額で取り引きされることが珍しくありません。もし中国切手だけを集めたアルバムなどが見つかった場合は、切手を取り出したりせず、できるだけ見つかった時の状態そのままで専門業者に査定を依頼しましょう。 ○まとめ 自分にとっては価値がないように感じる古切手でも、コレクターにとっては喉から手が出るほど欲しいものです。貴重な切手を二束三文で処分してしまうことが無いよう、古切手が見付かった時は専門業者に査定を依頼しましょう。一見何の変哲もない切手でも、驚くほど高値が付くことがあります。切手を処分する際は、相場に見合った適正価格を知って、後悔しない方法で処分してください。 |